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MERRY PHOTO DIARY

風物 永沢寺 水ばしょうの庭

搭載:2018/4/10
撮影:2018/4/3
ロケ地:兵庫県三田市

風物詩ほど目立つ花ではないが春に咲く花よ。
湿地に咲く花、水芭蕉(みずばしょう)よ。



永沢寺より花しょうぶ園。
場所は三田。去年訪れた芝桜園と同じ敷地内だったり。
ここでは牡丹やシャクヤクなど時期によって折々の花が鑑賞できる。



その名の通りシーズン時には花菖蒲(はなしょうぶ)が咲き誇る。
見頃は6〜7月頃。4月上旬ではまだサッパリしている。
多年草なので種蒔の必要もなく時期になると自然と花が咲く。



今回の目当てはその奥にある「水ばしょうの庭」。
菖蒲園に比べてこじんまりとした場所よの。



にとりがマスコットよ。



水芭蕉とは、山中の湿地に生える多年草でサトイモと同じ仲間。
冬越しも可能で、冬の間は雪の中でひっそりと芽を潜め、春が来るのを待っている
冬の雪が解けた後に開花が始まることから春の花といわれている。

主に高所で地がぬかるんだ場所に咲く花なので、山登りやハイキングのついでに鑑賞するのがオススメよ。
但し、立地が立地なだけに幾許か危険をはらむので管理されていないところへ観に行くのは注意が必要だ。
しっかり、万全の装備をもって出かけよう。



葉っぱが大きくてバナナみたいに派手な花を咲かせる芭蕉とは違い、水芭蕉は比較的小柄で花も清楚。
あとは熱帯に生息している、夏から秋ごろに花を咲かせる等、両者は名前が似ている割に似通ったところはさほどなかったりする。



種が乾燥に弱いため、湿った場所でないと育たない。
繁殖域が湿地に限られた狭い範囲なので分布も少ない。
種から開花まで3年ほどかかり、野ネズミヤやイタチなどが種を食べるので野生種は絶滅傾向にある。



早ければ4月、地方によっては5月もしくは6月ごろに花を咲かせる。
暖かくなるとスゥ〜と花を咲かせるので、気温の変化が小さい低地な場所だと開花は早い。
逆に高地になると遅くなる。
場所によって開花時期にバラつきがあり、標高が高いところほど遅咲きの傾向にある。



マクロレンズで接写よの。



葉は開花した後に球根状に伸びてゆき、最大で80cmに達する。



花はサトイモ科の植物でよくみられる仏炎苞。花軸を包むように花びらが広がる。
肉穂花序とも呼ばれる。



色彩と輪郭を主張させた1枚よの。



白い花が一般的だが、地方によっては黄色や赤などもある。
他にザゼンソウという花によく似ている。誤植注意だ。



花言葉は「美しい思い出」。
詩人が歌った「夏の思い出」という曲が由来となっている。



水芭蕉は古くから民間薬として用いられている。
根茎が便秘や腎臓病に効くとか。



学名は"Lysichiton camtschatcense Schott"。
意味は牛の舌(べこのした)より。



以上よの〜♪
芝桜園とはうってかわって観光客は自分入れて2〜3組ていど。
春の花としては桜や菜の花に比べて華やかさもなくマイナーなので静寂だったよ。