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MERRY PHOTO DIARY

風物 奇跡の星の植物館

搭載:2019/2/16
撮影:2019/1/29
ロケ地:兵庫県淡路市

オーキッド・ワンダーランド。
華麗で不思議なランの世界。



兵庫県立淡路夢舞台温室 奇跡の星の植物館。
淡路島のシンボルともいえる屋内植物園。
淡路夢舞台と呼ばれるランドスケープ(都市設計)を担っている。



あわじ花へんろ第5番札所で、日本有数ともいえる規模の展示が特徴。
キャットコピーは「花と緑の感動空間創造実験型植物館」。



温室といってもビニールハウスのようなレベルではない。
ガラス張りの巨大施設で、ほぼ建物丸ごと温室というほどスケール。これぞ植物の楽園。
温室の延床面積は6,700u。大阪の咲くやこの花館に次ぐ日本第2位の規模を誇る。



エスカレーターで3Fまで上っていき、温室の全体像を見渡し、個別のフロアを見て回るというスタイル。
写真はたくさんあるので、全フロアもれなく掲載するよ。



芸術を意識した展示を意識しており、こういった作品が随所に展示されている。
テーマに沿った作品で、そこはかとない拘りを感じる。



マスコットは幽々子。
メインの大広間は壮大よ。



館内は温室なので、温度・湿度・生育などは人工的に徹底管理されている。技術とスタッフの努力で、季節など関係なくいつでも満開な「花咲じーさん」を実現している。
ここでは、おおよそシーズンや祭事など年間5、6回展示が入れ替わり、来場客を飽きさせない仕組みとなっている。今回は特別展ということで、館内がランの世界となっている。土日祝にはライトアップも開催。



館内マップ。
展示室毎にテーマがあり、レイアウトによる表現がなされているので芸術性も高い。「自然」に対して「不自然」と感じる人もいるだろう。自然界ではありえない光景を堪能するなら一見の価値ありよ。



廊下を渡って一つ目の展示室へ。



ランを配した苔玉。
香りを堪能しつつの鑑賞で展示室へと続く。



芸術的オブジェとか。



展示室1「蘭華譜」。



ランと熱帯植物が展示されているエリア。



ベッドスプリングに彩られたランが見所。



ランを絵画のように魅せる「蘭花譜」。色と模様で芸術を表現している。品種は多種多様で混合。
被写体との距離が取りづらいので全体像を撮るのは難しい。



品種は世界で25000種以上、日本でも230種存在するといわれている。
出回っているほとんどは改良品種で、観賞価値が高くなるよう品種改良がなされている。



展示室2「ランは香りと形で勝負する」。



配置されたキューブ内で、ランの香りや多様な進化を表現している。



白亜紀後半に誕生し、最後に地球上に登場した植物といわれている。
南極を除く全ての大陸で生存し現代に到る。



苔玉に着生して展示しているのは、共存による生き残り戦略を表現している。
ほとんどの品種は、地面に自生するのではなく岩や木々に着生して現代まで生き残っている、という生き様が伝わってくる。



中心は庭園のようなレイアウト。



絵になりそうな世界観よね。



甘い壁。



魅惑の壁。



アンスリウムかな。



展示室3「武士と蘭」



雰囲気のとおり日本文化を表現している。



時代劇のような、理想の日本風景よの。



今となっては特定の地域にしか残っていない「わび・さび」よの。



菊屋とは、江戸中期に創業した旅館。皇族や要人が多く訪れた由緒ある宿よ。
ここでは菊屋を連ねた文京区がレイアウトのモチーフとなっている。



園芸好きとして知られる11代将軍「徳川家斉」は、側近に政治を任せて趣味に没頭した道楽将軍だとか。
園芸に秀でた部下を出世させる風潮もあり、江戸の街に園芸ブームが巻き起こった。



将軍に花を献上する様を表現しているのだろう。



盆栽を飾る感じのレイアウト。渋いな。



古来の日本風景が好きな外国人観光客にはさぞ評判が良かろうて。



グローバル化が進む現代の日本では造れない雰囲気だ。



展示に力が入っていると雰囲気で伝わる。



水琴窟(すいきんくつ)。
甕に落ちる水滴の音を共鳴させて全体に音が伝わる日本庭園。
風情よね。



西洋文化の広まりで失いつつある日本文化も良いところは沢山ある。



武士道精神が生み出した芸術には独特の作法が込められている。



伝統文化の淡路瓦。
日本を象徴する工芸品よの。



展示室4「これも同じランの仲間?!」。



ランっぽくないランが展示されているエリア。



ライフスタイルを意識したレイアウトがなされている。
家庭でのテラニウム推薦だとか。



エピデンドラムやデンドロビウムなど、ラン科でも生息地域によって大きく違う。環境に対応した独自の進化を遂げている。



砂漠地域に咲くラン科。水分を極力必要としない進化を遂げている。



さわやかな壁。



鑑賞という観点で見れば地味。野性的っていうのかな。



デザイナーが製作した作品が並ぶコーナーね。



四季をモチーフにした作品。
デザインと制作の共同作品となっている。



ライフスタイルな作品。



長いね。見所満載よ。



展示室5「オーキッドワンダーガーデン」。



メインフロアだけあって人が多い。



フロア全体をランで埋め尽くす。まさにワンダーガーデン。



館内を貸し切ってウェディングとかもできる。ロマンチックな1日ね。



展示の規模がすごいよ。



特別展は入館料が割高だが、展示の規模を考えれば妥当だろう。



地球全域に生息する、という意味を込めた作品だろうか。



ポートフォリオっぽく。



展示室6「シダルーム」。



洞窟のような暗い空間で育つ植物が集まっている。
メインではないので写真は少なめよ。



ラン巡りは以上よ。
見せ方次第で感性が変わる、まさに変幻自在の花景色だったよ。



カフェテリアのオムライス。駐車場割引も兼ねてのランチだわ。