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MERRY PHOTO DIARY

スナップブック

FujiFilm Fine Pix X100

搭載:2016/9/25

購入:2016/4
ツール:FujiFilm Fine Pix X100
ジャンル:カメラ

当HPのサブ機であるコンパクトカメラ。略してコンデジ。
レトロ調の単焦点カメラ、フジフィルムの「FinePix X100」である。



2011年から販売している高性能カメラ「FUJIFILM Xシリーズ」の初期型。
フィルムカメラみたいな見た目とは裏腹に一眼レフに匹敵する高画質、癖の強い操作性などでマニアからの支持は高い。
近いデザインならオリンパス等のメーカーからも販売されているが、ラインナップは望遠か夜景重視の性能で画質はコンデジ程度のものでしかない。

当初の販売価格はおよそ13万前後。
ミラーレス一眼に匹敵する価格だが、高性能コンデジを謳うだけあってそれに見合うだけの性能と価値をこのカメラは持っている。

購入したのは販売から5年ほど経った中古品。
後継機種が出てとっくの昔に生産終了している機種ゆえに現存台数も少ない。
その高性能ゆえに安価コンデジに比べ高価だったが、大枚はたいて良品を見つけただけにメイン機よりお気に入りだったりする。



レンズは画角23mm(APS-C換算で35mm)、F2.0のフジノン製単焦点。
よく間違えられるがレンズ交換式カメラではない。

イメージセンサーは1230万画素のAPS-Cサイズのものを積んでいる。
本来なら一眼レフで採用されるセンサーなのでコンデジでありながら画質は一眼と同等に鮮明である。



APS-Cセンサーを積んだコンデジはラインナップが少なく、開発が続いているメーカーは他にリコー、シグマ、ライカの4社しかない。
ニコンも1台ラインナップがあるが採算が合わなかったのか生産は終了し後継機種も途絶えた。

各社とも性能に相応の自信を持っているのか値段は一眼レフに匹敵するほど高い。
名高い名機ライカに至っては桁が1つ違うくらいである。



フィルムカメラを彷彿とさせるダイヤル部。
シャッターを押すだけで撮れるオート機能など存在せず使いこなすにはある程度の基礎知識が必要である。
一番右のダイヤルが明るさ、隣にあるのがシャッタースピード、電源横のFnボタンで感度設定、そしてレンズに付いているダイヤルが絞りとそれぞれ手動で調節できる。

赤い「A」に合わせれば絞り・感度優先で撮影できるがカメラの個性を失うので多用はおススメしない。



X100最大の特徴であるファインダー部。
コンデジでも搭載機種が少ない機能の1つである。

フィルムカメラでは当たり前のように付いていたが、デジカメのように背面の液晶画面を見ながら写真を撮るスタイルが主流である現在では絶滅しつつある機能の1つである。
今となってはニッチな機能だが、目のすぐ前にカメラを構えて写真を撮る方が実際に目で見たままの映像を映すことができ、何より写真を撮る楽しみを味わうことができる。



X100は「ハイブリッドビューファインダー」を採用しており、光学式(OVF)と電子式(EVF)、2つのビューファインダーを搭載している。
この切り替え方式のファインダーの開発に成功しているのはフジフィルムのみで、X100シリーズとX-Proシリーズにのみ実装されている。



フィルムカメラにありがちなデザインのレバー。
このレバーを操作することでファインダーを切り替えることができる。
レバー本来の機能はおそらくフィルムカメラ愛用者でなければ分からないだろう。



電子式ファインダーは簡単に言えば覗き穴に液晶画面を埋め込んだようなもの。
光学式ファインダーは覗き穴に埋め込んだレンズから直接被写体を見ることが出来る。
どちらも一長一短なので状況に応じて使い分けていきたい。

電力を消費しない構造により光学式ファインダーであれば電源を切っていても被写体を見ることが出来る。



スナップ撮影が主流のため手持ち式のストラップを採用している。
ミラーレス用の専用品なので簡単に千切れる心配はないだろう。



キャラにあやかって京都で買った天狗うちわのストラップを付けている。
…いるんだ。カメラ片手に全国を飛び回る騒がしい雛天狗が。



作例についてはまた後日。
結構時間かかるんだ…この記事作るのって。



…12月加筆

とりとめもない作例紹介。



センサーが一般コンデジよりも大きいので写真の解像度は高く高画質である。
ミラーレス機や入門クラスの一眼レフと同等の写真が得られる。



感度は通常で6400、拡張で12800まで上げられるが見れる仕上がりになるのは2000までが限界だと思われる。
それ以上となるとノイズが目立つ微妙な写真になってしまう。



フィルムカメラ時代で培った技術の恩恵なのかこういった味のある色彩表現は富士フィルムの十八番である。



近距離撮影に最適なマクロ撮影機能がこのカメラには備わっている。
ピントがあった部分の解像度がピカイチで写真中心の蟷螂もしっかり撮れている。



センサーが大きいとトリミングしても写真がぼやけにくい。
これを利用すれば遠景撮影とかもできたりするかも。



無音機能での撮影も可能なので街中でも遠慮なく写真が撮れる。



単焦点レンズなのでズーム機能は備わっておらず焦点は23mm固定(APS-C換算だと35mm)である。
現時点でAPS-Cセンサー搭載のコンデジは殆ど単焦点のラインナップである。
ズーム機能を付けるとミラーレス並みの寸法・重量になってしまうため各社とも出しづらいのが現状である。



鯉の色彩も水の質感もしっかり表現されている。



何気ないスナップも画質が良いだけでしっかり「絵」になる。



やや古い機種だがもともとクラシックなデザインなのでそこはあまり気にならない。
メイン機は高画質を求めて1年程で買い換えたがコイツは見た目重視のサブなので当面使い続けるつもりである。



機材紹介