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MERRY PHOTO DIARY

スナップブック

とりとめもない撮影ブース作成記録

カメラの稼働率を上げるため室内に撮影ブースを制作する。
まかりなりに撮影家を自称し高価な一眼レフを使って撮影している以上、適当に床において撮った素人でも撮れる写真なんかは載せられない。
不特定多数の閲覧者がいる環境下ではやはり綺麗な写真というものを載せていきたい。



確かに設備を整えるとなれはそれなりに金はかかるが趣味に「節約」なんて考えを持ち込むのは下策である。
家電や車と一緒でコストダウンを図れば必ずどこかにチープな部分が出てきてしまう。
皆が見たい写真はそんな手抜き写真ではないはず。
渾身の写真を得るのに金をケチっているようではいつまでたっても腕は上達しないだろう。
プロ並みの写真を撮りたいならまずプロが使っている道具を手に入れる。
それが綺麗な写真の近道であると自分は思っている。



あと写真が増えればHPの更新も頻繁に行える、ブース制作の意図はそんなところか。
主に手持ちのフィギュアとか撮りたいのでライティングも出来るようなスペースが欲しい所。

撮影スペースは長年使ってきた学習机の卓上。
幅100×奥行60cm、フィギュアを撮影するには十分すぎるスペースである。
大は小を兼ねるとも言うし、まぁ広いに越したことはないだろう。

とりあえず室内での撮影環境を構築するため卓上を片付けた。
ブース制作の案は前々からあったのだがこの「片付ける」という作業がなかなかできず、今になってようやく重い腰が上がったところである。



今まで使ってた自作の撮影ブースを置いた。
段ボールを改造して背景の布と簡素ライティングのトレーシングペーパーを取り付けた簡単なブースである。
ちなみにこれまで自室で撮っていた写真はほぼこのブースを使って撮ったもの。



現ブースで撮影するとこんな感じ。
光源が無いので感度を上げて強引に撮影したが、明るく取れる代わりにノイズ交じりの写真になってしまう。
所々に影ができており暗い印象がある仕上がりである。
これじゃリリィのテンションも下がってしまう…。
長時間露光で撮影すれば多少改善されると思われるが今は三脚が壊れてしまってそれも不可能である。



目先の準備としてはまず光源を用意したいところ。
千里の道も一歩から、試行錯誤でいろいろ用意していくとしようか。


…8月30日 加筆

光源としてLEDスタンドライトを導入。
ブースがかなり明るくなった。前回までとは大違いだ。
部屋の電気を消しても写せるようになった。



机に直接クランプをつけようと思ったのだが、クランプをかませる幅が足りないうえ角が丸まっているからバランスを保てず断念…。
対策としてすのこを置きそれにクランプをかませることにした。
片方に重量が偏っててやや不安だがとりあえずこれで様子見してみる。



キズ対策として下に養生板を敷いてある。
前敷いていた和紙は劣化で痛んでいたので処分した。
白を選んだのは光の廻りを良くするため。



すのこの上に置いて撮影するわけにもいかないので上で使った養生板の残りをカットしてすのこの上にも敷いた。
後に背景紙を導入する予定なので多少透けていても問題はない。



光が一点に集中して当たるのを防ぐためライトにトレーシングペーパーを取り付けた。
これである程度光が均一に拡散されるようになる。
あと影ができるのを防ぐため反射板を自作。
アルミホイルを段ボールに巻き付けた簡素なものだが無いよりかはましだろう。多分…



現ブースで撮影してみるとこんな感じ。
全体的に白っぽい…
もう少し色合いにメリハリが欲しいな。
スタンドライト付属のLED電球の性能の問題なのかな。
なんにせよ改善したい。



次は背景紙の導入と色合いの改善を行いたいところ。
あと三脚の導入だな。



…9月8日 加筆

ブースに背景、レフ板、高演色LED電球を新たに導入した。
これでようやくブースとして使える段階にまで仕上がった。



まずは背景から。
手芸店で買った黒布を養生板にクリップで固定した簡素なものだがそれなりに保持力はある感じである。
欠点なのはギミック上、背景紙の付け替えが難儀なこと。
現状では固定しているクリップをすべて外して背景紙を入れ替える面倒くさい作業が必要である。



光源は東芝の「キレイ色」シリーズの高演色LED電球に付け替え。
従来のLED電球に比べて色が鮮やかに写るブツ撮り定番の光源である。



比較するとこんな感じ。
左が従来の光源、東芝のLED電球「LDA7N-G-K」。
右が新たな光源、東芝の高演色LED電球「LDA9N-D-G」
手持ち撮影なので構図に差異があるが撮影設定はどちらも同じ。
無修正でも色合いの違いは歴然である。
特に肌色がキレイに写っている。



レフ板としてアクリル板を導入。
段ボールとかで自作しても良かったが長く使うことを考えて購入した次第である。
白・黒・無色透明と一通り揃えたかったが目測より高価だったので最も効果の高い白のみ導入。
資金が調ったら順次増やしていくかもしれない。



白レフの有無で比較。
左はレフ無し。
右は両側にレフ板を設置。
微妙ではあるが脚辺りの影が緩和されているのがわかる。
この努力に数千円が惜しいと思うかどうかで趣味の入れ込みようがうかがえる。



これでブースは一通り完成したと言えるだろう。
背景紙とレフ板は追々増やしていく予定。
残るは細かな改善と三脚の導入くらいか。
もう少し時間がかかると思うが雑貨レビューも執筆予定である。



機材紹介