Converse First String 70s Chuck Taylor 復刻
搭載:2016/12/17
購入:2016/11
ジャンル:靴・スニーカー
日本未発売の舶来品。
ハイカットスニーカーの原点にして定番となっているモデル。
Converse70年代チャックテイラーの復刻モデルである。
外箱。
当時70年代のものよりシンプルだが日本現行のモデルよりかは凝ったデザインである。
サイズはメンズのUSA基準で6.5。
つまり日本サイズで25.0cmとなる。
大柄イメージ満載な足デカイ米国人の体格に合わせて造られた靴なので、表記寸法よりも若干大きめに造られていることが結構ある。
ゆえに、小柄体格の人だと1サイズくらい小さめで選んでおかないとサイズが合わないことがある。
米国産なのに製造国がベトナムなのは、80年頃から生産がアジアに切り替わったため。
今となっては米国生産のコンバースはデットストックで稀少となっている。
チャックテイラー(Chuck Taylor)とは、米国コンバース社(Converse)が1960〜70年代に販売したデニム地のローテクスニーカー。
現在、日本で販売されているハイカットスニーカーの原点となったモデルである。
70s当時に実際販売されていたモデルを素材から製法まで忠実に再現し製造されたものがこの復刻モデルである。
リミテッドライン(First String/ファースト・ストリング)シリーズはプレミアを付ける為なのか生産数がかなり絞られているため、海外でも数十店舗でしか販売されなかった極めて稀少な一足である。
そういった経緯を調べているうちに物欲が沸き、一手間かけてまで入手に走った次第である。
だが、日本では米国コンバースの輸入販売が禁止されている。
日本でCONVERSEブランドで販売権利を持っているのは伊藤忠商事株式会社であるため、他の会社がCONVERSEブランドとして日本で販売することは違法となり、米国コンバース社は日本で商品を輸入・販売することができない。
背景として、2001年に(旧)米国コンバースが倒産したあとコンバースの商標権は新たに設立した(新)米国コンバースと伊藤忠商事株式会社の2社が持つことになった。
よって日本でコンバースを製造・販売する権利は伊藤忠商事株式会社、他の国では米国コンバースのみといった感じになっている。
つまり、日本のコンバースと海外のコンバースはブランド名が同じでも全く別の商品となっている。
どちらか一方が偽者を販売しているとかそういったことではない。
全く別々の製品であるだけである。
以上の理由から、この米コンバースが製造したスニーカーは街中の靴屋では販売されていない。
売られているのは日本限定企画の似て非なる別物スニーカーである。
例外として古着屋やリサイクルショップに中古が並ぶこともあるが稀少ゆえそうそう見つからないだろう。
では手に入れるのは不可能なのか?と言われると実はそうでもない。
現に実際、現物が手元にあるのだから。
ゲーム然り、裏技と言うのはリアルにも存在する。
日本企画と米国企画のスニーカーは何が違うのか?
どちらも同じに見える?
違うな!実物を比べてみると違いは一目瞭然である。
丁度手元に10年ほど履き倒したヴィンテージ(笑)物の国産コンバースがあった。
かつてはこれで地形・天候とかお構いなしで動き回ったぜ。
比較。
使い込まれた感がハンパないな。古いやつ。
思えば洗った記憶もほとんどないかも。
参考にならないと思うがこれで比較とかしてみよう。
一目で分かる違いはこの踵部分のヒールラベルである。
上が70s復刻、下が国産現行。
復刻のラベルは70年代に使われていたデザインとほぼ同じ通称「三ッ星チャックテイラーラベル」と呼ばれるものである。
当時物には「made in USA」の記載がある。
販売当時から年式とモデルによってそれぞれ違ったラベルのデザインを採用しており、一目見るだけで何時頃のモデルなのか判別できるようになっている。
例えばラベルの色とか星の数や配置とか。
とはいえ、通なファンでなければラベルを見ても年式どころかこれがコンバースだと気づきもしないだろう。
自分は一目で分かるブランドより、このような「知る人ぞ知る」みたいなコンセプトの方が割りと好きである。
なお、現在のようにデザインが統一されたのは76年から。
この頃から生産はアジアに切り替えられ「made in USA」の記載は無くなった。
それ以降、デザインは変わることなく今現在も使われている。
一応、写真下のが現行デザインなのだがもう擦り切れていて分かりすらいな…。
アンクルパッチ。
こちらは当時からデザインはほとんど変わらず。
違いと言えば「r」があるかないかくらいかな。
右足?由来はちょっと分からない…。
ミッドソールとアッパー部分。
現行のものは真っ白なのに対し復刻はやや黄色みがかかっており艶がある。
タン部分
現行と違い丸みのついたカットとなっている。
ネームプリントは復刻らしくスポーツシューズの名残を象徴している。
シューレース。
靴紐はコットン100%。黄色みがかっているのは染色加工ではなくコットン本来の色合いである。
現行のものは合成繊維もしくはポリエステル100%。真っ白である。
ソール。
履き心地を優先している故かブーツなどと比べると磨り減りは早めである。
SPM-356と比べるとよりハイカットな印象がある。
値段が値段だけにヘビロテで履くことはおそらくないだろうし、街中通勤に使うスニーカーは当面この2足のローテーションで行くだろう。
革とデニム。値段が同じなら高級感も同格である。
2018年11月。
スニーカーに寿命が訪れた。表面上は綺麗に見えるが…
ヒールラベルは半分ほど擦り減り。
踵のソールも生地が露出。ヤバイよ。
右足のソールに穴空いたよ。模様も消えた。ここまで来たら買い替え推薦。無理して履くと色々とデメリットが出てくる。
原因は分からないが、どうも自分の歩き方では右足の擦り減りのほうが早い。右足に重心が偏っているからか?分らん。
ともかく、チャックテイラーは約2年でリタイア。購入金額から計算すると、1年あたり約8000円で原価滅却したことになる。おおむね許量範囲か。
履き心地は悪くなかったが気に入っていたかというと微妙。米国のスニーカーゆえ足幅が合っていないような気がしてならなかった。主観だがデザイン・素材の面ではスピングル・ムーブのほうに軍配が上がる。