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MERRY PHOTO DIARY

ショールーム

SAITO WOOD 木製くず入れ DH952A

搭載:2017/4/5
購入:2017/3/
素材:木材、成型合板
ジャンル:雑貨

木工製のモダンなくず入れ。
ホテル、旅館などでも採用されているお墨付きの一品である。



SAITO WOOD(サイトーウッド)のダストボックス「DH952A」。
素材は天然木。
サイズはφ205×高さ285mm。
カラーはダークブラウン。シナ材を濃茶塗装している。

SAITO WOODとは静岡県にある会社で家具やら野球のバットやらを作っていたが、独自の成型合板技術がヒットしたのでインテリア雑貨製造に専念し国内市場で販売している。
中でもダストボックスは50年以上続いているホームラン商品で高級店で採用されるくらいの実績がある。

阪急西宮ガーデンズの雑貨屋巡りで発見し通販でポチリ。
前々から部屋にあった100均のゴミ箱の安物臭が気に入らなかったので「買っちゃえ!買っちゃえ!」の衝動購入である。
高いといっても所詮は100均ゴミ箱40個分のお値段。
高級車買うのに比べたらくず入れなどべんちゃら価格である。
狼のフリした羊でも気兼ねなく買えるぜ。

毎日使うものには多少の大枚を出しても良い物を使いたい。
減るものでもなければ壊れるものでもないし。
たかがくず入れされどゴミ入れ。
金さえかければくず入れもインテリアになり、部屋の雰囲気もガラリとカッコよくなるのである。



製作で使われた技術は成形合板(ブライウッド)。
簡単に言えば木材を「曲げる」製法である。

戦時中の資材不足を解消するべく、飛行機の燃料タンクを鉄の代わりに木材で作るというトンデモ技術だったが、様々な問題点(特に木材の強度)から開発は研究段階で断念に終わった。
後に製法が応用され木材加工に活かされる技術となっている。

薄くした4枚の板材を扇状につなぎ合わせ、その外側を糊付けしてさらに板材を何重にも重ね合わせる。
板材の厚さは1mm程度。曲げれば簡単に割れてしまうような薄さである。熟練職人でなければ加工は不可能だろう。
そして型にはめて熱と圧力で形成し、あとは裁断・塗装・手直しで出来上がりという感じである。

この製法のメリットは従来の木材加工では難しいカーブ曲線の加工が出来ることで、主に椅子の加工などに使われている。
加工された木材は強度が高いので、軽量で丈夫な仕上がりになるのもこの製法の売りだろう。
デメリットは加工の手間と機材導入のコストが高額になってしまうこと。
やはり高いものにはそれ相応の理由があるということである。



風水と実用性を考慮して回転式のフタ付きを選択。
袋が付けられなくなるがデザイン重視なので多少不便でもかまわない。



10年くらい使っていた100均ゴミ箱と比較。
高級感が桁違いである。
壊れないことを理由に何も考えず使い続けたきたが、こんな安っぽい物を後生大事に使っていたのかと思うと自分自身にハラが立ってくる。
たかが小物、などと考えず金を掛けたほうがトータルの満足度は高い。
特に頻繁に使うものは良いものを!値段など関係ない。元は目に見えない感覚で十分すぎるほど取れるのだから。