MERRY PHOTO DIARY

HERZ 革ペンケース KP-50

搭載：2018/5/12
購入：2018/5/
ブランド：HERZ
ジャンル：ペンケース

レトロでモダンなジェントルメンItem。
本格革ブランドが作る革のペンケースの紹介よ。

身の周りのものを高級もしくは高品質で揃えるべく、普段使いのものを革製品に統一中。
現時点で所持している革製品は財布、名刺入れ×2、ボディバッグ、スニーカー、そして今回のペンケース。あとVOLVOも一応革シートよ。マウスパッドとかは合皮なので含めない。
レッドウィングの革ブーツも持っていたが諸事情により手放した。
革製品を選ぶ理由はやはりステータスの高さ。金持ちがこぞって持っているものには何かしら相応の価値がある。
いわゆるゲン担ぎ？そういっただけで持ってるだけで自分の株が3割増しになったような気がするのよ。
そうそう買い換える代物でもないし、原価滅却できそうなくらい持ち続けるだろう。

日本有数の革鞄工房「HERZ(ヘルツ)」。HERZとはドイツ語でハートの意。
1973年創業で革の仕入れ、裁断、製作を一手に担う革専門店よ。
革製品のブランドとして其れなりに有名。

HERZの特徴は主に2つ。「丈夫さ」と「製品づくり」である。

丈夫な製品を作るには丈夫な革が必要。HERZでは製品に使う素材(革)すらも独自に作っている。
まず元となる皮から厳選し、「皮」→「革」に仕上げる「なめし」と呼ばれる工程で時間をかけて革を作り出す。
古来からの技法「タンニンなめし」により、革本来の風合いを残しつつ丈夫な仕上がりとなっている。
時間と手間がかかることから採用している工房は少数。単価が抑えられず大量生産に向かない技法をあえて採用しているのは「量」より「質」を優先しているから。
タンニンなめしで得られる革がブランドの価値観に合致していると確信しているからこそ手間と時間を惜しんで取り入れている。
職人とタンナーがコラボレーションして作ったまさに拘りの逸品よ。

製品はすべて国内の工房で革職人によるハンドメイド。革の裁断以外は全て1人がこなす、まさに一徹のようなものづくりよ。
この方針は創業以来ずっと変わっていない。末永く使える革製品だけあって各パーツぬかりなく丈夫よ。

端材で作られたと思われるメッセージカード。
表面の染色はHERZの定番カラー「キャメル」と呼ばれるもので、染色していない革を再現して造られたオリジナルカラーである。
HERZの軸ともいえるエイジングが似合う素朴な色合い。レトロな雰囲気を感じるのは開発以来カラーを変えていないから。

注文したのが4月上旬ごろで届いたのが5月中旬、待ち遠しかったよ。
注文を受けてから製作するため納期は1～2か月ほどかかる。
在庫をストックしておらず、一人の職人が一貫して製作するので即日発送というわけにはいかない。
ペンケースのような小物でも手を抜かずに仕上げる。ミシンと小道具のみで仕上げる製品には職人魂を感じるぜ。

手に入れたペンケースを見ていこう。
デザインは見ての通り、シンプルの一言に尽きる。シンプルイズベストよ。
出来たてホヤホヤで届いたのか革独特のにおいがほんわか漂っている。

型番は「KP-50-S-BK」。カラーはブラック。
ブラックを選んだのは身の周りのカラーと統一するため。自分の価値観だと、そこがバラバラになると統一感が無くなりダサく見えてしまう。
好きなものを持てばいいという人もいるが、センスは大事よ。ブランド、色、デザイン、素材、…センスある人は何かしらが一家言を持っており、自身の持ち物を統一している。

サイズはS、Mの2種類あり、小さいSをチョイスした。
一般サイズのペンなら2本まで入る。太いものはキビシイかも。
学生や職業柄でもない限り、使うペンの種類というものは限られている。
主にボールペン。たまにシャーペンを使うくらいか。
1本ないし2本あれば日常生活で困ることはまずない。
ペンが無くなることもある？それは知らん！ズボラは嫌いよ。

革の素材は牛革、ラティーゴハードレザーと呼ばれる成牛の革を使用している。
牛の皮は仔牛が柔らかく成牛のは硬い。あえて硬いのを使っているのは丈夫さ優先のものづくりから。
硬いハードレザーは主にブーツや鞄に用いられる。ブーツと同じ素材のペンケースは比較的珍しい。

HERZの特徴である一枚革の仕上がりになっており、裏革は使われていない。
長く使うことを前提としているので、仕様面で耐久の弱い内張りを使うと傷みが早くなってしまう。
修理のしやすさを優先してあえて裏革を使っていないという。
小さなペンケースでも何十年前の製品でも修理に対応している。製造3年以内といった消耗品とはアフターの次元が違う。

ロゴに下にはMADE IN JAPANの彫刻が入っている。
安心・安定の日本製だ。

販売は公式通販か6ヶ所ある直営店のみ。
大量生産を行わない方針なので、他店に卸したりはしていない。
よく分らない業者や個人が販売しているのは偽物率が高いので注意しよう。
偽ブランドが混在している今日では値段など気にせず公式通販で購入するのが安牌だな。