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MERRY PHOTO DIARY

ショールーム

Tetra パワーLEDプレミアム60 60-75cm用

搭載:2018/5/22
購入:2018/5/
メーカー・ブランド:Tetra
ジャンル:観賞用LEDライト

薄くて軽い最新型LEDライト。水槽がめっちゃ綺麗に映える。
時代の進歩はスゴいな。



Tetra(テトラ)「パワーLEDプレミアム60」。
観賞魚水槽をドレスアップすべく導入したLEDライト。
前々から観賞用蛍光灯の色合いに違和感があり、今回ほんの少し資金に余裕があったので買い替えた次第だ。
違和感を感じるのは各部屋の照明をLEDに替えており、そちらの光に目が慣れてしまったから。LEDに慣れると蛍光灯はどうも暗く感じる。悩ましき現代っ子の定めよ。
フィルムカメラと同じような理屈で、実際に蛍光灯にこだわっているプロもいたりする。蛍光灯にも年月によって培われた「らしさ」があるので一概にどちらが〜などという優劣もつけ難い。
今や減少傾向にある蛍光灯を使い続けるのもアレなので、未練を断ち切り最新技術の照明をアクアリウムに導入するぜ。



Tetra(テトラ)。ドイツを代表する観賞魚用品メーカーでアクアリウム主力ブランド。
フード、フィルター、水質調整時、照明など多数の観賞魚用品を取り扱っている。
ウチでもフード、水質調整剤、温度計、今回購入したLEDライトを実際に導入している。
ほぼブランドの強さで選んだ。「年月」「信頼」「実績」はいかなる付加価値よりも強い。

観賞魚の人工フードを最初に開発した先駆者としての実績もある。
専用フードも多数出しており、金魚、メダカ、カメ、テトラ、ベタ、プレコ、アロワナなどほぼ全ての魚種を網羅。隙がないとはこのことよ。
独自の成分配合で病気を防ぎ水質向上に貢献するなど、人工フードに関しては一日の長がある。



今回、導入したパワーLEDプレミアム60。現時点でテトラ社のハイエンドモデルとなる製品だ。
もちろん、他社製品と比較検討したうえでわざわざこのLEDライトを指名買いしたのには相応の理由がある。
デザイン?軽さ?ブランド力?いや違う!このLEDライトには他社製品にはない、独自の付加価値を兼ね備えている。



この製品の最大の特徴は何といっても演色性の高さだろう。ざっくり言えば光の"質"が良い。まさに高品質よ。
平均演色評価数Ra94と他社にない尖った数値を記録している。旧式のパワーLEDでもRa92を示しており、演色性においては他社製品より一歩先を進んでいる。
他社製品のRa値はせいぜい80、ハイエンドモデルでも85くらいが関の山。一般LEDと似たり寄ったりな数値で、綺麗かどうかで問われれば大したことはないと思われる。

演色性とは、対象を照らした照明がどれだけ自然光に近い色彩を再現しているかを表す指標で、平均演色評価数(Ra)を用いて算出される。
Ra値が高いほど自然光に近い色彩であることを意味し、Ra100で色彩が最も忠実だといわれる太陽光と同等の演色性を表現していることになる。

水槽はもちろん身の周りが綺麗に見えるかどうかは光の明るさで決まるのではなく、光の質によって決まる。
大概の人が光量で優劣をつけるため、アクアリウムの分野において演色性を考慮した製品選びは割とニッチといえる。
デザイナー領域の知識であり、ただの飼育趣味では「演色性???」な感じで理解している人はほとんどいない。カメラ趣味で撮影・写真編集もする人で言葉なら知ってるかも、というレベル。
認知度の低い「演色性」という言葉を、テトラではあえてアピールして私みたいな少数派を確実にターゲットにしている。個人主観だがこういった販売戦略には共感できる。
個人販売されている製品の中で、「外で見るような自然感ある色彩を〜」となるとこのLEDライトが最も近いといえるだろう。



LEDは白・赤・青の3色が使われており、白、青+赤、白+青+赤の3種類で点灯する。
配分は白8:赤0.5:青1.5となっている。
自宅水槽にてそれぞれ比較してみる。



青+赤は主に海水魚向けの色彩。ウチの水槽とは全く合わない。健康被害などの問題もあるので出番は無さそうだ。

青単体、赤単体での点灯がないのは、ブルー単体の発色が生物の健康に悪影響が出ると指摘され始めたから。
青LEDは可視光線が強く眼の角膜を傷つける恐れがある。他の色との組み合わせで波長を弱めれば大丈夫らしいが…。
ブルーライトが目に悪いと言われるようになったのも似たような理由から。
そういった背景もあり近年では、液晶関連の製品でブルーライト対策の売り文句が目立つようになった。



白単色は若干黄色みがかかったような感じの色彩で蛍光灯の色を彷彿とさせる。
熱帯魚で使うならアリな色彩。蛍光灯の色彩を好む人向けかな。

単色でこの特有の黄色みを除去するのは実は技術的にかなり難しい。家電メーカーでも苦戦している程だ。
安い製品ほど演色性が低いからこの黄色みが目立って見える。明るいのを選べば解決するという問題でもなかったり。
演色性の高さでこれらの問題は大方解決される。Ra値が高いのを選んどけば間違いはない。



もっとも良く使われるであろう全点灯。赤と青の光量を上手く調和させ、白単体でみられた黄色みを除去している。
水草とかあれば比較しやすかったかも。ウチの環境下では残念ながら実現できない。

水が青っぽくに見えるのはケルビン値が8400Kと寒色寄りの色温度となっているから。
Ra94も合わさって外で見る水の透明感に限りなく近い色彩となっている。



他にもデュアルタイマー、水草育成、防水性能など色々あったが正直どうでもよい。
演色性以外は他メーカと似たり寄ったりのが備わっており印象にも残らなかった。
Ra94に比べたら単なる副産物にすぎない。選んだ理由はほぼコレだけだったといえる。



LEDの直射で眼がチカチカするので、光の拡散も兼ねて白紙を巻いた。
多少の減光となったが問題ない。むしろ好都合。
というのも、現状だと明るすぎて色彩が白みかかっている。そもそも光束1900lmてのが一般サイズの水槽ではオーバースペックなのでは?
高光量=綺麗と思っているユーザーへの売り込みが目的なのだろう。世知辛い世の中だ…。
なんやかんやな機能より光量調整機能を付けて欲しかったな…。
ライトを1日中点けると火事と電気代が怖い。ウチでの用途は餌やり時+α程度なのでまぁ大丈夫だろう。